南三陸町の愛をこめて   

7月10日~12日まで、大雨によって被害を受けた岡山県倉敷市に、支援キットを届けに行ってきました。岡山県は南三陸町から休まず車で移動しても13時間かかります。石巻のオアシス教会がトラックを貸してくださいましたが、エアコンが壊れているということも運転しながら知りました。感謝なことに、教会のメンバーと南三陸の住民たちが忙しいところお手伝いしてくださり、短時間で99個の支援キットを制作することができました。神様の愛と南三陸町の住民たちの応援が込められた支援キット99個中、40個は被害の大きかった倉敷市のある避難所に、49個は県議員を通して避難者に渡すことになりました。また、残りの10個はボランティアを通して、必要な場所に伝えられました。

今回の暴雨によって生活の基礎を失った人々の苦しみは、これから始まります。本当に彼らに必要なのは、長い間彼らとともに過ごし、彼らの必要を手助けすることです。津波の被害を受けた南三陸がそうであったようにです。残念ですが、私たちは長い間被災地にとどまることができません。南三陸の教会に仕えているからです。今回被害を受けた方にとって、食品や生活用品が入っている支援キットは、彼らの必要を満たすには限りなく足りないものかもしれません。しかし、彼らをあわれんでくださる神様の愛と、7年前に津波被害を受けた経験と痛みを持つ南三陸の住民たちが、応援を込めて作った支援キットであるため、どんな支援よりも大きな意味があると考えます。岡山県の西大寺キリスト教会で、支援キットをどこにどのように渡すか会議するために集まった方々に、支援キットを制作する様子を撮った写真をお見せしました。その写真を見た人々は、みんなうなずきながら感動されました。津波の被害を受けた人々がもう一度立ち上がり、今度は大雨で被害を受けた自分たちを応援するために集まっている姿を見たからです。
神様はいつも傷ついて苦しむ人々を通して、別の傷ついた人をいやされます。津波被害を受けた東北地域が、そして南三陸町が、全国の傷ついた人々を慰めることができる理由です。神様がしてくださいました。そして、みなさんがされました。神様の愛を伝えた人々に、神様が大きな報いを与えてくださると信じます。愛します。

岡山の「西大寺キリスト教会」に
倉敷の避難所に